軽自動車にも知らなければ読めないような車名が多数
80年代から90年代にいすゞが発売していたPIAZZAも、イタリア語読みでわかりにくかったはずだ。ピザはないにしても、ピアザと呼んでもおかしくない。正解はピアッツァだが、日本人は正確に発音するのが難しいかも知れない。
いすゞ・ピアッツァの走り画像はこちら
その流れで、近いのが、スバルのIMPREZA。インプレッサが正しいのだが、何も知らなければ、インプレッザと読みそうである。
スバル・インプレッサのリヤスタイリング画像はこちら
日産SYLPHY、スズキIGNISも、思わずどこかにカタカナ読みの表記がないか探してしまいそうな車名である。もちろん、シルフィ、イグニスである。
ここからは、ほとんど勝手なネーミングと言いたい車名である。まずはスズキXBEE。エックスビーではない。Xをクロスと読み、クロスビーが正解だ。余談だが、以前、いすゞにビークロスというSUVがあったのだが、XBEEの試乗記を書いていて、うっかりビークロスと混同して表記してしまった苦い経験がある。もちろん、編集者が間違いに気づいて直してくれたのだが、青山、バカだな~と思ったに違いない。
スズキ・クロスビーの走り画像はこちら
軽自動車でも、何も知らなければ読めないような車名が数多い。日産ROOXはルーエックスではなくルークスだし、ホンダN-WGNや三菱ek Xあたりになると、造語そのもの。N-WGNはエヌワゴンだし、三菱ek Xはイーケークロスと、やはりXをクロスと読ませるのだ。ダイハツMIRA e:Sだって、ミライースとは、教えてくれなければ読めない造語である。
ダイハツ・ミライースの走り画像はこちら
スズキのHUSTLERも、アメリカの成人向け雑誌を知っている人ならともかく、読みにくい車名だろう。そのハスラーを辞書で引くと、精力的な実業家、やり手、詐欺師、勝負師、ビリヤードプレイヤーなどと出てくる。確かに、ポール・ニューマンとトム・クルーズが出てくるビリヤード映画のタイトルもハスラーだった。しかし、それを覚えていなければ、日本人感覚ではHUSTLERのTが引っ掛かり、うっかりハストラーなんて読んでしまいそうだ。
スズキ・ハスラーのリヤスタイリング画像はこちら
ちなみに、マツダのCX-30はシーエックスサンジュウではない。マツダ2をマツダツー、CX-5をシーエックスファイブと呼ぶのと同様、シーエックスサーティである。CX-30が登場した当時、まわりにシーエックスサンジュウと呼んでいた人がいたのだが、「あっ、シーエックスサーティですね」といおうと思ったものの、失礼に当たるかもしれないと、自身で気づくのを期待して、否定しなかった。その後、ちゃんと正しく読んでいるかどうかと、じつは心配している今日この頃である。