大丈夫だろうという過信は捨てなければ危ない
3)信号待ちではガードレールの後ろに立つことを徹底させる
続いて、信号待ちをしている間にも、できる防止策があります。よく、青になったら誰よりも早く渡ろうと、車道のすぐ手前で信号待ちをしている人がいますが、それは危険だなと思います。昨年も、信号待ちをしていた幼児の列に、右折しようとしたクルマが突っ込み、尊い命が失われた痛ましい事故がありましたが、あの交差点にはガードレールがなかったそうです。もしガードレールがあって、その後ろで信号待ちをしていたら、命を落とすことはなかったかもしれません。
子どもには、信号待ちの場所や歩道も安全ではないと教え、クルマやバイクが突っ込んできても助かるように、ガードレールや電柱、看板など、何かしらの頑丈なものの後ろで待つようにと教えます。青信号を先頭で渡ることよりも、身を守り、しっかり安全を確認してから渡ることの方が大切ですね。
4)駐車場内は子どもだけで行動させないこと
次に、横断中と同じように子どもの事故が多い場所となっている「駐車場」で注意することは、自分より先に子どもを降ろさないこと。チャイルドシートをしている年齢までは、必ず親と一緒でなければ降りることはできなかったはずですが、6歳を過ぎるとシートベルトを自分で外し、ドアも自分で開けて降りようとするのが子どもですね。でも、それはNG。チャイルドロックをオンにして、内側からドアが開けられないようにしておき、親が先に降りて子どものドアを開けてあげましょう。
ミニバンなら、後席にウォークスルーして一緒に降りてあげるのもいいですね。そして、降りたあとも手をつないで一緒に行動を。身長が低い子どもはドライバーから見えにくく、クルマとクルマの隙間から飛び出した子どもは、たとえ低速で走っていても避けられない可能性が高いです。また、空いている駐車枠で遊ばせることも絶対にやめましょう。
5)子どもが自転車に乗るときはつねにライトを点灯させる
さて最後は、子どもが自転車に乗るときには、昼間でも常時ライトオンを。最近は暗くなったら自動的に点灯するライトもありますが、昼間でも点灯できるようにしておきましょう。これは自分が前を見るためでなく、クルマや歩行者などの周囲から、子どもの自転車の存在をしっかり認識してもらうためのライトです。そして必ずヘルメットを着用しますが、これも白や黄色などの明るい色をチョイス。できれば、反射板がついているものがいいですね。ステッカータイプの反射板を貼ってもいいでしょう。
というわけで、子どもを交通事故から守るために、親としてできることをご紹介しました。どれも、明日からでも実践できる簡単なことばかりです。玄関から「行ってきます!」と出かけた子どもが、なにごともなく元気に「ただいま!」と帰ってくるように。親として強く願いつつ、できる限りのことをしてあげたいものですね。