車中泊派に嬉しいマルチベッドが登場
室内の広さやユーティリティが自慢のセレナにアウトドア向けのモデルが登場した。
2月10日にデビューしたセレナマルチベッドはオーテックジャパンが手掛けた車中泊仕様。3列目シートを廃し、収納式のベッドシステムを備えている。
2列シートとなったことで、ガソリンやSハイブリッドは5人乗り、e-POWERは4人乗りのシートレイアウトとなっている。
セレナの人気オプションである防水シートを標準装備し、ベッドにはシートと同じ防水性のある素材を採用。アウトドアや各種レジャー時に付いた汚れが拭き取りやすく手入れがかんたんに行えるところがポイントだ。
また、小物類や各種ウェアを掛けることができるサイドマルチパイプラック、サーフボードや釣り道具などを積載するためのアイテムをオプション設定。ユーザーの志向に合わせ室内外をカスタムできる仕様となっている。
セレナマルチベッドは323.18万円〜399.41万円。Sハイブリッドモデルは2WDと4WDから選択可能だ。
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人気グレード①「e-POWERハイウェイスターV」
ファミリーカーとしてはもちろん、エアロパーツを施した見た目でスポーティーさを重視したいユーザーに人気のグレード。日産独自のe-POWERを搭載しているところもポイントだ。
専用の前後エアロバンパーやサイドシルプロテクターなどを装備したカスタム仕様。フロントグリルも専用で上下に面積を拡大し日産のデザインテーマ“Vモーション”を強調した造形を施した。
ヘッドランプはLED。プロパイロットや専用サスペンションも標準装備されている。
シート表皮はジャカード織物&トリコットを採用。カラーはブラックとグレージュの2種類が用意された。
価格は358万2700円。
人気グレード②「ハイウェイスターV」
スポーティーさを重視したいユーザーに人気のグレード。e-POWERよりリーズナブルなところも人気の秘訣と言える。
ハイウェイスターVは、エアロバンパーなどe-POWERハイウェイスターVと同様に専用パーツを施したカスタム仕様。ただし、ルーバーの形状などグリルはe-POWERハイウェイスターVとはデザインが異なる。
内装色はブラックのみ。また防水シート仕様もラインナップされた。
LEDヘッドランプ、プロパイロットや専用サスペンションはe-POWERハイウェイスターV同様、標準装備されている。
価格は2WDが307万100円、2WD防水シート車は310万3100円、4WDは335万5200円。
人気グレード③「XV」
Sハイブリッドを搭載した売れ筋モデル。装備が充実しているわりには、リーズナブルに購入できることでファミリー層からの人気が高い。
ベーシックグレードのXに加えて、2列目、3列目シートに配置されるUSB電源ソケット、ワンタッチオートスライド、インテリジェントFCWが装備される。
またシート表皮に防水シートを装備したモデルもラインナップされている。アウトドアを楽しみたいユーザーは、こちらを選びたい。
価格は2WDが273万6800円、2WD防水シート車は276万9800円、4WDが298万5400円。
試乗するときのチェックポイント
ディーラーなどでセレナを試乗する際、確認したいポイントはいくつかある。
まず、運転視界。セレナは先に挙げたように運転視界の広さが売りのひとつだが、前方や三角窓から見える視界は重要なチェックポイントとなる。実際運転したときどうかを確認しよう。
合わせて後方の視界やバックでの駐車のしやすさも重要。ボディサイズが大きなクルマだけに、このあたりは確認しておきたい。
また子どもを持つユーザーならとくに居住性や快適性もできるかぎり確認しておきたい。楽に乗り降りできるか、3列目の乗り降りについても試乗時に試しておきたいチェックポイントとなる。
e-POWERモデルの購入を考えているなら、ワンペダルのフィーリングも要チェックだ。アクセルを戻すだけで減速できる優れた機能だが、そのフィーリングが苦手な人もいるかと思う(ただ、すぐ慣れる可能性が高い)。
さらに、プロパイロットの装着を考えているならぜひ試したい装備だ。ディーラーによっては試乗コースに高速道路を含めプロパイロットを体感できるお店もある。事前にディーラーの試乗コースなども確認しておきたい。
売れるクルマには理由がある
ファミリー層に高い人気を誇るセレナだが、改めて確認すると「そりゃあ売れるよな」というポイントばかり。かゆいところに手が届くというか、ファミリーユーザーが欲しいニーズがすべて揃っているのだ。
子どもを持つ家庭にとって、セレナは家族と過ごす時間をより有意義なものに変えてくれるはずだ。