トヨタ・シエンタが人気の理由とは? ファンベースやライバルのホンダ・フリードとの違いを解説 (2/2ページ)

バリエーションの豊富さが人気のポイントとなっている

現行モデル(2代目)の特徴

 新型のボディ寸法は、全長を先代より約130mmストレッチした以外はほぼ先代モデルをキープした。これはフリードのディメンションに近づいたともいえる。トヨタの開発によると、モノコックボディには前半部にアクア、後半部にウィッシュのプラットフォームを用いているという。

 パワートレインはライバルのフリードと同様、ガソリンとハイブリッドの2種類を用意する。ガソリンエンジンは先のカローラに初搭載された1.5リッター直4エンジン「2NR-FKE」を採用した(最高出力109馬力/6000rpm、最大トルク13.9kg-m/4400rpm)。アイドリングストップ機構「Stop&Start System」を全車に標準装備するなどし、JC08モード燃費は20.6km/Lをマークする。

 インテリアは全て3列シート仕様で、2列目が3人掛けか2人掛けかで6人乗り仕様/7人乗り仕様を作り分けている。シエンタはガソリンタイプ、ハイブリッドタイプが6モデルずつ、ほかにも特別仕様車がいくつか用意されている。

 ボディカラーは全8色を用意する。先代モデルからの継続色はブラックマイカのみで、そのほかのボディカラーはすべて新たに採用したカラーリングとなる。シエンタで新たに開発したエアーイエローをはじめ、ホワイトパールクリスタルシャインやシルバーメタリック、レッドマイカメタリック、ヴィンテージブラウンパールクリスタルシャイン、グリーンマイカメタリック、ブルーメタリックが設定されている。

 各グレードの価格は以下の通り(全て税込)。

■ガソリン

 シエンタG Cuero(2WD/7人乗り)221万4000円、(4WD/6人乗り)235万8000円

 シエンタG(2WD/7人乗り)209万8000円、(4WD/6人乗り)224万2000円

 シエンタX(2WD/7人乗り)185万200円、(4WD/6人乗り)199万4300円

 シエンタFUNBASE G Cuero(2WD/5人乗り)217万3000円

 シエンタFUNBASE G(2WD/5人乗り)205万7000円

 シエンタFUNBASE X(2WD/5人乗り)180万9500円

■ハイブリッド

 シエンタG Cuero(2WD/7人乗り)258万円

 シエンタG(2WD/7人乗り)246万4000円

 シエンタX(2WD/7人乗り)226万8200円

 シエンタFUNBASE G Cuero(2WD/5人乗り)253万9000円

 シエンタFUNBASE G(2WD/5人乗り)242万3000円

 シエンタFUNBASE X(2WD/5人乗り)222万7500円

■特別仕様車

 シエンタG”Safety Edition”(ハイブリッド/2WD/7人乗り)256万2000円、(ガソリン/2WD/7人乗り)219万6000円、(ガソリン/4WD/6人乗り)234万円

 シエンタFUNBASE G”Safety Edition”(ハイブリッド/2WD/5人乗り)252万1000円、(ガソリン/2WD/5人乗り)215万5000円

 シエンタG“GLAMPER”(ハイブリッド/2WD/7人乗り)247万5000円、(ガソリン/2WD/7人乗り)210万9000円、(ガソリン/4WD/6人乗り)225万3000円

 シエンタFUNBASE G“GLAMPER”(ハイブリッド/2WD/5人乗り)243万4000円、(ガソリン/2WD/5人乗り)206万8000円

シエンタハイブリッドも大人気

 ハイブリッドはアクア譲りの「1NZ-FXE+THS II」を採用する。JC08モード燃費は27.2km/Lと、ライバルのフリードハイブリッドを5.6km/L上回るなど、カタログスペックを見る限り、ライバルを相当意識した内容となっている。

 ハイブリッドは2列目シートの足元にニッケル水素バッテリーを搭載(ガソリンタンクはガソリン車/ハイブリッドともに2列目シート床下)することで、荷室やインテリアを圧迫しないように配慮されている。

シエンタファンベースの特徴

 シエンタFUNBACE(ファンベース)とは、シエンタから3列目席を取り払った大容量ラゲッジを持つモデルだ。ラインアップには、アウトドアでより映える外装などを装備した特別仕様車のGLAMPER(グランパー)も用意されている。

 ラゲッジルーム床面のボードは、ローデッキとハイデッキに切り替えることで、荷室の高さを変更することができる。ラゲッジ開口部の荷室フロア高はハイデッキでは610mmだが、ローデッキにすると530mmまで下げられるため、自転車やアウトドア用品などの重い荷物の出し入れもラクラクできるのが特徴だ。

 また、ラゲッジスペースの床下に大容量の収納ボックスを設定している点も使いやすく、濡れたものや汚れた荷物などの収納に役立つ。ハイデッキ状態では後席をチルトダウン格納すれば、約1620mmもの長さになるフラットフロアが出現。ヘッドレストを逆付けすることで、約170cmのベッドスペースになるため仮眠程度の車中泊なら十分できる。シエンタファンベースのハイブリッドモデルならば、Gグレードのみだがフリード+のハイブリッドにはないAC100V/1500Wコンセントがオプション装備できる。アクセサリーカタログにあるアウトドアや車中泊用のアイテムの豊富さもポイントが高い。


新着情報