「片付けられない症候群」は車内にもあった! 「汚クルマ」をスッキリまとめる3つの方法 (2/2ページ)

後付けできる収納スペースを活用するのも手!

 さて、あなたの原因はどれでしたか? わかったところで、2つ目の原因の改善に有効な、「車内の収納スペースを増やす」ことができる場所を考えてみましょう。最もポピュラーなのが、運転席&助手席の背もたれがたくさんのポケットやティッシュケース入れなどになる、シートバックポケットをつけること。最近はUSBジャックが付いていたり、折りたたみテーブル付きの商品まであり、汚れに強い合皮素材なども選べて便利です。これをつけて、「あなたの荷物はぜんぶここに片付けてね」と子どもに教えれば、子育て中でもスッキリとした車内空間が保てるのではないでしょうか。

 もう1カ所、どんなクルマでも収納スペースを増やすのに活用できるところが、サンバイザー。カード類やスマホ、コインなどあまり厚みがない小物に限りますが、サングラスホルダーも兼ねている商品もあるので、よく使うモノがひとまとめにできて便利です。

 さらに、ミニバンやハイトワゴン軽など天井が高いクルマなら、天井に取り付けるネット収納もオススメ。こちらは上着や毛布、折りたたみ傘など、軽いけどかさばるモノがたっぷり収納できますね。

 ここまででも、だいぶ車内はスッキリと整理することができると思いますが、忘れちゃいけないのはラゲッジです。ここには、三角表示板やチェーンなど「いざという時に使うモノ」や、洗車道具など「たまに使うモノ」がゴチャゴチャになってしまいがち。買い物などで思いのほか大荷物になってしまったときに、慌てて片付けるようではせっかくの広いラゲッジも宝の持ち腐れです。

 そこで活用したいのが、「いざという時に使うモノ」と「たまに使うモノ」をそれぞれ別の収納ケースにひとまとめにして、サッと積み下ろしや移動ができるようにしておくことです。オススメとしては、色違いのバスケットやキャリーケース。同じ形のものの方が整理しやすく、持ち手が付いていると移動もラクなので、積みたい荷物に合わせてスペースがアレンジしやすいのです。もしラゲッジが狭いのであれば、ふたが閉まるタイプのケースにして、積み重ねられるようにすると省スペースになります。その際、ゲートを開けた途端に荷崩れしないよう、固定できるベルトなどがあると安心ですね。

 それでは最後に、車内にいちばんゴチャゴチャと溜まりやすい「ゴミ」の整理術ですが、最優先したいのは「使いやすさ」ではなく、溜まったゴミの「片付けやすさ」なんです。なので、車内に固定して使うゴミ箱よりも、フックなどに引っ掛けて使えて、口を絞って中身が見えるのも防げる「巾着袋」をオススメしています。口が絞れるタイプのポリ袋でもいいですし、プール用具などを入れるのに使う丈夫な巾着袋のなかに、ポリ袋を仕込んでおいて、ゴミが溜まったら中のポリ袋だけサッと捨てる、というのも便利です。ちなみにこの巾着袋のゴミ袋にしておくと、車酔いしやすい子どもなどの汚物や、緊急のトイレ、濡れてしまった洋服などを入れるのにも対応可能。あくまで緊急用ですが、助かりますよね。

 というわけで、どうして車内がゴチャゴチャになってしまうのか、その原因からスッキリ整理するためのポイントをご紹介しました。車内にモノが散乱していると、万が一衝突事故などが起こってしまった際に、モノが飛んで乗員にぶつかったり、二次被害を引き起こす可能性もゼロではないですよね。できるところから、ぜひ車内をスッキリさせて快適なドライブを楽しんでくださいね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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