現在では滅多にお目にかかれない1000台限定のレアモデルも!
3)マツダ・ファミリア アンフィニ
FC3S型RX-7に設定された特別仕様車として知られている「アンフィニ」だが、じつは90年にファミリアセダンにも設定されていた。RX-7にも設定されていたジェイドグリーンメタリックのボディと、センターキャップにアンフィニのロゴマークが配されたBBSアルミホイールが外観上の特徴となる。
この世代のファミリアには1.8リッターターボエンジンも用意されていたが、アンフィニにはあえて1.8リッターのNAエンジンが採用され、可変吸気システムなどを採用してNAらしい伸びやかなフィーリングを実現した。また、駆動方式もターボ仕様に用意されるフルタイム4WDは採用せず、ビスカスLSDを組み込んだFFとしたのもこだわりのひとつだった。
ただ、残念ながら当時1000台限定で販売され、RX-7とは異なり第2弾、第3弾が登場することもなかったため、現在では非常にレアなモデルとなってしまっている。
4)日産プリメーラ
すでに当時2リッタークラスのセダンはブルーバードが存在していたにもかかわらず、新たな価値を創造しようと90年2月に登場したのがプリメーラだった。じつのところ欧州をメインターゲットとした欧州戦略車であったが、それだけに随所に欧州車に近い味付けがなされていたというワケだ。
その代表的な部分がそのシャープな足まわりだろう。スピードレンジの高い欧州に合わせてセッティングがなされた味付けは、日本国内では硬すぎるというクレームが出るほどのもので、実際途中で柔らかめの足回りに変更されたという逸話が残っているほどだ。
また、フロントシートのリクライニングがダイヤル式の無段階調整だったり、パワーウインドウスイッチがサイドブレーキ周辺に配置されていたりと、乗り味だけでなく装備の面でも欧州車風だったのが初代プリメーラだったのである。