徹底的なケアで劣化を最小限に抑えることができた事例も
防止するのは不可能にしても、進行を遅らせることが可能な部分も少なからずある。タイヤなら、タイヤワックスを使用して表面をガードすることで油分の蒸発を防いだり、スタッドレスなどで外して保管する場合は冷暗所に置くようにしたりするといい。ただタイヤワックスのなかには逆に油分が抜けやすくなるものもあるので、事前に調べておいたほうがいいだろう。
ただ、ワイパーゴムのように、油分を塗ってしまうと油膜の原因になることもあるので、防ぎようがないパーツもある。ウェザーストリップについては20年ぐらい経つとボロボロになって、雨漏りの原因になったりする。パーツとして製造中止になるのが早い傾向にあるのはウェザーストリップだけに、長く維持するには頭が痛くなる。以前見た猛者は窓枠として使われているゴム類に潤滑スプレーを日々塗り続けることで、30年ぐらいツヤツヤとした新鮮さを維持していた。油分がカギを握っているということがよくわかる。
なかなか真似ができることではないが、ちょい古のクルマを長く乗りたいなら、ゴム類の確保というのはカギになるし、ストックする際も保管場所には気をつけてほしい。