「長距離運転」を想像しただけで「ゲンナリ」! そんな人が見なおすべき「疲労軽減」ポイント7つ (2/2ページ)

ボーッとしないように適度な気分転換なども必要だ

5)こまめな水分補給を忘れない

 5つ目は、水分をしっかりとることです。ドライブ中は、トイレが近くなることを恐れて、飲み物を控える人もいると思いますが、これはとっても危険なこと。車内は想像以上に乾燥しやすい上に、エアコンをかけていても熱中症になることがあります。水分が不足すると、疲れやだるさ、ストレスの原因になると言われていますので、こまめな水分補給を忘れないようにしましょう。

 その際、コーヒーや緑茶、紅茶などカフェインが含まれるものや、ジュース、コーラなど糖分が多いものは避けて、お水や麦茶などノンカフェインのものが良さそうです。

6)エアコンの温度設定には注意

 6つ目は、エアコンの設定に注意すること。長時間のドライブでは、標高や天候などによって外気の温度も刻々と変化していきます。出発するときには暑くてエアコンの温度を下げていたとしても、ずっとその温度が快適とは限りませんね。最近はメーター内に外気温が表示されるクルマも多いので、定期的にチェックしてエアコンの温度設定を見直しましょう。

 また、エアコンをずっと内気循環にしたまま長時間走行するのは危険です。JAFによるテストでは、内気循環と外気導入で車内のCO2濃度の上昇を計測したところ、外気導入では1000ppm前後だったのに対し、内気循環では最大で6770ppmにも上昇しました。いくつかの研究報告によると、CO2濃度が3000ppmを越えると、疲労感の増加や注意力の低下、眠気や頭痛を引き起こすことがあると言います。今は新型コロナウイルスの感染予防もしたいですし、安全運転と同乗者の健康のためにも、定期的に車内の空気入れ替えを心がけたいですね。

7)適度な休憩と軽いストレッチでリフレッシュ

 さて、最後の7つ目はこまめな休憩を取り、軽いストレッチをすること。このときのポイントは「疲れを感じる前に休憩を取る」こと。長時間運転の場合には、最低でも2時間に一度は休憩を取りたいところです。

 そして停車して休むだけでなく、必ずクルマから降りて新鮮な空気を吸い、伸びをしたり屈伸運動をしたり、軽い運動やストレッチをして血液の循環を促すことが大切です。また休憩のときには、糖分の多い飲み物を飲んだり、もし食事をするならビタミンB1が多く含まれるメニューを。豚肉やゴマ、ナッツ、キノコ類がオススメです。そして食事のあとは眠気が強くなる傾向があるため、もし条件が許すなら短い仮眠をとることも有効。疲労回復のためにはシートを30度くらいの角度に倒し、15分の仮眠がもっとも効果的です。

 というわけで、出発前の準備や心がけから、運転中のあれこれまで、長時間運転をする際に行うと疲れが軽減される行動をご紹介しました。運転は神経を使うものですが、休憩がてらにご当地グルメを楽しんだり、ほかでは買えないお土産を見つけたり、楽しみながら走れたらいいですよね。のんびりゆったり、ぜひ長時間ドライブを安全に快適にしてくださいね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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