メンテナンスフリーのものが増えている
以前であれば、バッテリーの上部には穴が開いていて、そこを開けて定期的にメンテをした。サイドのラインで液量を点検し、減っていればフタを取って所定のラインまで補充したり、充電量を測るために、バッテリー液の濃度(=充電量)がわかる比重計というものを入れたりした。ちなみに穴は通常6個あって、理由は内部が6つの部屋に分かれていて、それぞれ2Vずつ担当しており、それを合わせて12Vにしているからだ。
実用車や廉価グレードではまだ残っているものの、最近はどんどんと無くなってきている。つまり上部に穴がないメンテナンスフリーバッテリーが主流になっていて、補充口がなければバッテリー液の追加もできないため、サイドのラインもない。
MFバッテリーとも呼ばれる、メンテナンスフリーバッテリーが増えてきた理由としては、その名前からもわかるようにメンテナンスの負担軽減がある。最近は、クルマ自体の点検をしないユーザーも増えていることからなおさらだ。