ドレスアップや自動車メディアなどの世界でも活躍している
また、自動車大学校で学んだというと正統派メカニックというイメージがあるかもしれないが、チューニングやドレスアップといったカスタマイズの世界でも自動車大学校卒業生が多く活躍する時代になっている。東京オートサロンに大きなブースを設けているNATSは、正しくは日本自動車大学校という名前の専修学校だが、そのようにカスタマイズに強い自動車大学校も増えている。そのためにカスタマイズ科のようなコースを用意している自動車大学校も多い。
そうした経験を積んだ卒業生のなかには東京オートサロンに出展するようなショップを経営したり、カスタムカーのビルダーとして活躍していたりする人も多い。かつて学生としてオートサロンに参加した学生が、十年を経て出展車両のなかからアンケートで選ばれる東京国際カスタムカーコンテストで最優秀賞に選ばれるほどのカスタムカーを作り出す実力者も生まれている。
また、じつは自動車メディアのなかでも自動車大学校の卒業生は活躍していたりする。整備や構造といった自動車についての知識を活かして、より深く、わかりやすい記事を作成しているのだ。なかには日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員となるほど高名な自動車評論家になっている人もいるほどだ。そのほかレーシングドライバーとして活躍している人のなかにも自動車大学校で学んだ人はいたりする。
いずれにしても自動車大学校だからこそ学べる知識を活かして、自動車に関する仕事に就いていることが多い印象だ。もちろん、まったく違う職種に移って活躍している人もけっして少なくはない。ひとつの事を極めた経験は、他業種でも活きてくるのだ。