手を離さずに各種操作ができる新世代ステアリング
インテリアでまず注目したいのは、メルセデス・ベンツの新世代ステアリングだ。スポーツ各モデルとメルセデスAMGの各モデルでは、3本のツインスポーク形状を採用。また、エクスクルーシブモデルはブラックアウトしたスポークを採用し、落ち着いた雰囲気を演出する。
この新世代ステアリングはナビゲーション機能やインストゥルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手もとで完結させることが可能。より運転に集中できるよう進化している。また、ハンズオフ検知機能の使い勝手向上のため、新たに静電容量式センサーを備えたステアリングパッドを採用。これまでの各種ボタンへの接触やステアリングにかかるトルクによってきちんと握っているか判定していたが、静電容量式センサーのおかげでトルクがなくてもきちんと握っていることを認識。ディスタンスアシスト・ディストロニック作動時の使い勝手を向上させた。
ハイメルセデスの合言葉で各種機能を操作可能になるMBUXも搭載。今回の新型Eクラスではドライバーのジェスチャーを読み取ることで各種ライトの点灯させたり、Vサインをかざすことでアンビエントライトの設定画面など、あらかじめ登録したお気に入りメニューを表示させることが可能となった。
また、日本で販売される乗用車として、初となるAR(拡張現実)ナビゲーションを搭載している。目的地への案内時、交差点通過時などをはじめ地図上に進むべき道がハイライト表示されるが、このARナビゲーションでは、車両の前面に広がる現実の景色が映し出され、その映像に進行方向を示す矢印が表示される。そのため、よりスマートに進行方向を確認することができるようになっている。
安全装備も熟成している。メルセデス・ベンツが提供する最新の安全運転支援システムがすべてのモデルに標準装備されている。対向車線を横切って右折する際、衝突の危険があると車両側が判断した場合、10km/h以内であれば自動ブレーキが作動する「アクティブブレーキアシスト」をはじめ、停車時にドアを開ける際、広報から車両などが近づいている際に警告してくれる機能も新採用している。これは後方より車両や自転車が2km/h以上で接近している場合、ドアミラー外側の警告表示が赤く点灯。さらに、そのまま乗員がドアに手をかけた場合は音と表示で警告し、注意を促してくれるというものだ。
そのほかにも、通信機能によって各種サービスを提供するテレマティクスサービス「メルセデスミーコネクト」も標準設定。万が一の際の緊急通報や、スマートフォンアプリでの車両のロック・アンロック、燃費や燃料残量といった各種情報の確認、コンシェルジュサービスを受けられる。