「高級車は大きいもの」への反骨! 超難題の「小さな高級車」に挑んだクルマ3選 (2/2ページ)

内装のカスタムができるようになっていたものも!

2)日産ブルーバードシルフィ

 2000年に登場したブルーバードシルフィは、当時のB15型サニーをベースとしたオーソドックスな3ボックスセダンだ。しかし、顧客のターゲット層をミドルエイジ(40~55歳)とし、サニーよりもより上質なモデルというキャラクターが与えられていた。

 そのため、サニーにもラインアップされていた1.5リッターや1.8リッターのエンジンに加え、2リッターエンジンもラインアップし、本革シートを備えるグレードも存在していた。

 また、2WDの1.8リッターエンジンは非常に高い排出ガス性能を誇っており、当時のハイブリッドカーを凌ぐものとなっており、コマーシャルでは都市部の空気よりも綺麗な排出ガスとうたわれていたのだった。

3)アストンマーティン・シグネット

 007シリーズでも知られるイギリスの高級車ブランド、アストンマーティンが2011年に発売を開始したマイクロクーペであるシグネット。全長3メートルほどの小ささにもかかわらず、500万円弱~という車両価格はまさに小さな高級車だ。

 とはいえ、ベースとなったのはご存じのとおりトヨタiQであり、エンジンやミッション、足まわりの形状などはそのまま踏襲されている。しかし、アストンマーティンブランドで販売するにあたってはベースとなったiQを一旦バラしてシグネット用に組み直す手の込みよう。

 もちろん、ほかのアストンマーティン車と同じようにオーナーの希望によってさまざまなマテリアルから自分だけの内装を作り上げることも可能となっていた。また、販売終了後の2018年には同車のパーソナライズ部門から顧客の要望によって4.7リッターV8エンジンを搭載したワンオフモデルが作成され、グッドウッドフェスティバルで初披露されたこともあった。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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