今でもさまざまなシチュエーションでの開発は続いている
では、完全無人化の自動運転の実用化についてはどうなのか? グーグルから分社した、ウェイモなどは自動車メーカー各社とも協業しながら、実用化に向けた公道走行や、オンライン上でのさまざまなシュミレーションを続けている。単独企業としての実証試験の走行距離としては、他を圧倒している。
一方、欧州では国連の欧州委員会での、道路交通法や車両技術に関わる法律などについて、日本を含めた協議を進めてきた。レベル2については、メルセデス・ベンツやBMWなどが高度な仕様として量産化してきたが、運転の主体が運転手からクルマのシステムに移るレベル3の量産については、当初予定よりも若干遅れている印象がある。
このほか、中国については実証試験を含めた走行データは事実上、「国が管理する」(日系自動車メーカー関係者)という特殊な事情があるなか、中国メーカーの自動運転関連の技術は着実に進歩しているようだ。