この記事をまとめると
■クルマの法定点検に12カ月と24カ月の2種類がある
■義務ではあるものの罰則がないため12カ月点検の実施率は低い
■この記事では点検の内容について解説する
法律で定められている点検は12カ月と24カ月のふたつ
クルマを所有して、維持していくために必要なのが点検だ。いくら進化しているといっても消耗品はあるし、調整などが必要な部分もあるため、乗りっぱなしではそのうち調子を崩してしまう。そうならないためにも、事前に不具合がないかを確認するのが点検だ。
法定点検と言われるように、受検は法律で決められていて、現在あるのは12カ月点検と24カ月点検のふたつ。以前は6カ月点検もあったが、クルマの性能進化に併せて法定点検としては現在はない。また、クルマに乗る前に行うことが定められている運行前点検も、義務として定められた点検となっている。
そもそも「道路運送車両法」では「点検はユーザーが行う義務」と定められている。素人がブレーキなどの分解整備をしてはダメだろうと思うかもしれないが、ユーザーが自分の愛車に対して行うのは問題ない。ただ、技術的には普通は無理なので、それを代行するのが国家資格である整備士の資格をもったプロという位置づけになっている。また、新車購入時にディーラーからくる1カ月点検というのもあるが、こちらは製品としての初期不良を確認するためのもので、法定ではない。