実用性とデザイン性を合わせ持つぜいたくな1台も!
5)フォード・マスタング
続いて、アメリカンマッスルカーの象徴とも言える、フォード・マスタング。こちらも後席がしっかり確保されているクーペです。ロングノーズ・ショートデッキのスポーティかつ理想的なスタイルに、精悍なフロントマスク、マッチョなリヤエンドと、誰が見てもマスタングとわかる伝統的モチーフを現代に受け継いでいます。
パワートレーンはV8が有名ですが、現在は2.3リッター直4エンジンの「エコブースト」も人気。フォードが日本撤退してしまった今も、BUBUミツオカで販売されており、最新モデルに乗ることもできます。
6)フォルクスワーゲン・ザ ビートル
さて、残念ながら2019年で生産終了してしまいましたが、「カブトムシ」の愛称で世界中で親しまれたクーペと言えば、フォルクスワーゲン・ザ ビートル。大衆車として活躍したクラシックタイプから数えると、約80年の長きにわたり人々の暮らしを支えてきました。日本では主に、オシャレでキュートなデザインながら、質実剛健なゴルフも販売するフォルクスワーゲンの真面目なイメージも重なり、とても信頼感が高いという評価が。
ドイツ車のなかでは珍しく、ハワイやカリフォルニアの雰囲気も強く「50’s」「60’s」「70’s」といった特別限定車が発売されたり、スポーティなエアロなどが装着されたレーサータイプなどが販売されたり、自分のライフスタイルに合ったモデルが選べるのも大きな魅力です。
7)ボルボC30
そして最後は、スカンジナビアンデザインがいたるところに見られるスマートなクーペ、ボルボC30。ボルボでは歴代、クーペやカブリオレの車名には「C」の文字が与えられますが、C30は当時ボルボで最もコンパクトなエントリーモデルの役割も担っていました。そのためハッチバックに近い実用性をもち、市街地での取り回しもよく、乗り込んでしまえば後席はゆったり。
イエローやレッドといったボディカラーも鮮やかなものがラインアップしていて、本国スウェーデンでは、タータンチェックやドット、レインボーなど、C30グラフィックカーと呼ばれる1万2314通りものデザインコーディネートができるモデルも販売されていたんです。それくらい、見た目にこだわったクーペだったということですね。2リッター直4エンジンと、2.5リッター直4ターボエンジンの2タイプがあり、どちらも気持ちよく走れるモデルです。
というわけで、実用性を優先するとどんどんデザインの美しさは諦めなければならない、という常識がもしかしたら覆るかもしれない!? 中古で買える流麗な4人乗りクーペをご紹介しました。新車当時からは想像もつかないほど、お手頃な価格になっているモデルもありますので「最近クルマを見てもトキメキがないなぁ」と思っている皆さん、ぜひ一度チェックしてみて欲しいと思います。