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クルマ好きにも難問! クルマのリヤスタイル「ノッチバック」と「ファストバック」の意味と違い (2/2ページ)

クルマ好きにも難問! クルマのリヤスタイル「ノッチバック」と「ファストバック」の意味と違い

クーペスタイルが主流で区別が曖昧になっている

 クルマ好きが使う専門用語は、門外漢の方には通じないことが多いといいますが、それなりのクルマ好きであっても「ノッチバック」と「ファストバック」の定義を明確にいえる人は少ないのではないでしょうか。

 まず「ファストバック」から。英語表記では“fastback”となり、直訳すれば「速い後ろ姿」といったところでしょうか。おそらく、この言葉が広まったのは1964年式のフォード・マスタングが、そのクーペボディのバリエーションとして採用したのがきっかけ。

 語源の通り、速そうに見えるシルエットを示すもので、ルーフからリヤウインドウにかけてのラインが斜めになっていて、トランクリッドが短めなスタイルを示します。しかし、1964年式のマスタングを現代的な視点で見ればわかるように、じつはそれほどトランクリッドが短いわけではありません。あくまでも、当時の標準車やトレンドに対してリヤがなめらかなフォルムになっていることを「ファストバック」としてアピールしたといえます。

 また、現行の国産車ではマツダのMAZDA3の5ドアハッチモデルが、自らファストバックと名乗っていますが、こちらはハッチバックモデルであって、クーペボディではありません。つまり、ファストバックと呼ぶのに明確な定義はないといえます。ルーツであるマスタングに倣い「後ろ姿がスポーティで、速そうに見える」ことがファストバックの定義といえるでしょう。

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