パワーとフィーリングを高めるために用いられる
エンジンの空燃比や点火時期を最適化し、低負荷低回転域から高負荷高回転域まで、全域においてパワフルで気持ちよく回ることを目指すのは、エンジンセッティングの基本。そうしたセッティングを、コンピュータのデータを書き換えによって行い、パワーとフィーリングを向上させるいわゆるコンピュータチューンが一般的になって30年。
パソコンやスマホがめざましく進歩を遂げてきたように、自動車用のコンピュータ、ECU(エンジン コントロール ユニット)、ECM(エンジンコントロールモジュール)も、大きく進化し、コンピュータチューンの効果や範囲も一昔前とはずいぶん違う。
チューニングのメインになるのは、空燃比と点火時期の補正だが、演算処理もデータ容量もかつてとは違い、よりきめ細やかなセッティングができるようになっている。
同時に、ECUチューンでも、パワーだけでなく燃費をはじめとする環境性能への要求が高まっていて、高効率であることが大事な要件になってきている。
それに加え、スピードリミッターのカットや、REVリミットの変更なども、コンピュータチューンの代表的なメニュー。