クルコンやファンの作動まで変更可能! もはや「何でもアリ」のいまどきクルマのコンピュータチューンとは (2/2ページ)

コンピュータチューンの幅が広がってきている

 また、コンピュータの進化で新たに加わったメニューとしては、

・可変バルブタイミングの変更

・電子制御スロットル開閉度の最適化

・ラジエター電動ファン動作ポイントの変更

・オートクルーズ設定速度の変更

・ブースト圧のコントロール(ターボ車)

 などがある。

 さらにハードによっては、エアコンのマグネットクラッチ等のリレー制御、アンチラグ、ローンチコントロール、データロギング機能までも、コンピュータデータの書き換えでいじれるほど、コンピュータチューンの幅は広がってきている。

 極論すればエンジンに関するすべてのことをECUがつかさどっているような状態だが、それだけにそのデータの組み合わせ、味付けは無数にある。

 実質的なパワーはもちろん、フィーリング、ドライバビリティ、燃費、排気ガス、耐久性、街乗り、高速道路、サーキット、チョイノリ、ロングドライブ等のあらゆる条件を想定し、何を重視し、どこに落としどころを持ってくるかは、チューナーのセンスとスキル、経験値などで大きく変わるので、ECUチューンでおいしい思いをするのはけっこう大変!?

 有名なチューナーならいいというわけではなく、データと実績、信頼性があって研究熱心な腕のいいチューナーを見つけられれば、ローリスク・ハイリターンが期待できるので、ユーザー側もしっかりリサーチしてから、コンピュータチューンを依頼しよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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