レクサスISのオープンモデルは200万円台で手に入る
ウィズ・コロナによってストレスの溜まる日々がこれからもしばらく続きそうだが、そんな日常を一変させてくれる、脱生活感あるクルマがある。それは、オープンカーだ。青空や星空をわがものにし、季節の風や風景を肌でも感じられる爽快極まるドライブを可能にしてくれる、特別なクルマである。
とはいえ、2シーターのオープンスポーツは、子供のいる家族持ちにとっては敷居が高すぎる。セカンドカーとしてしか成立しない場合がほとんどだろう(夫婦2人の生活なら別だが)。が、世界には、妻子持ちでも優雅なオープンドライブを堪能できる、4シーターのオープンモデルが存在する。
たとえば、国産車でもレクサスLCコンバーチブル(1500万円)、レクサスIS350Cといったプレミアムなオープン4シーターがあり、価格はレクサス基準になってしまうとはいえ、レクサスLCコンバーチブルの場合、エクススルーシブ極まるラグジュアリークーペのスタイリングとフルオープンの両方が贅沢にも手に入る、国産オープンモデルの頂点に立つ1台となる。ルーフはソフトトップで、全自動の開閉時間はわずか15秒とクラストップの速さが実現されている。
レクサスISはすでに新型が登場間近で、オープンモデルのIS350C(2009~2014年生産)は今では中古車でしか手に入らないものの、じつは200万円台というプライスだから、買いやすい。レクサスは程度のいい中古車が多いことでも有名だから、比較的安心してこれからも乗り続けられるはずである。
こちらは電動開閉式のメタルトップであり、屋外駐車でも比較的安心だ。メタルトップの開閉時間は約20秒だが、トップを閉めていれば、完全なクーペスタイルとなり、オープンモデルとは気づきにくいのも特徴で、それこそ、冠婚葬祭にもクーペモデルとして乗っていける4シーターオープンモデルというわけだ。
しかも、かつてのソアラ、SCコンバーチブルと違い、後席の居住空間に優れ、大人でもそれほど窮屈な思いをせず座っていられるのだから、子供であればまったく不満のない空間と言えるのだ。後席の風の巻き込みを低減するウインドスクリーンはオプション扱いだったが、サイドウインドウを上げ、ゆっくり走る分には、風の巻き込みもかなり抑えられ、4シーターのオープンモデルとしてはかなり実用的な1台と言えるだろう。
現在、国産4シーターオープンモデルは絶滅の危機に瀕しているが、レクサスIS350Cのように中古車に目を向ければ、三菱のエクリプススパイダーがある。
エクリプスそのものはアメリカ向けのスポーツカーであり、逆輸入車として一時、国内でも販売されていた。
日産からは、シルビアヴァリエッタが紹介できる。実用性の高い5ナンバーサイズの4シーター電動オープンモデルであり、新車販売台数が約1120台という少なさから、今ではシルビアとともに希少車的価値が高まっている。
シルビアヴァリエッタは7代目シルビアの2000年モデルに存在した、約20秒で開閉できる電動メタル(リトラクタブル)ルーフモデルで、クーペとオーブンの両方を1台で楽しめるところが大きな魅力だった。