「M」の頭文字はチャレンジングなモデルに与えられる
ほかにもクロノスをベースとした2ドアクーペのMX-6(海外ではカペラクーペもこの名前で販売されていた)や、当時世界最小のV6を搭載したコンパクトクーペとして話題を集めたユーノス プレッソの輸出名がMX-3だったりと、スポーティーなクルマに付けられるイメージが強い。
ただ、CXのところでお伝えしたとおり、すでにXがスポーツカーを意味しているため、MXがスポーツカーを意味しているというのはちょっと辻褄が合わなくなってしまうことに気付くはずだ。
ではMはなにを示しているのかというと、新たな価値観の創造や既存の概念を打破するチャレンジングなモデルに付けられるものだったのだ。
確かに衰退しきっていたライトウェイトオープン2シーターというジャンルを再燃させたり、マツダのミドルクラス2ドアクーペという市場を開拓したり、世界最小のV6を搭載したりとどれもチャレンジングなモデルばかりだ。
そういった意味で考えれば、マツダ初の市販EV(日本ではリースだが)という新たな価値観を創造するMX-30にMXという名前が付けられるというのは至極当然のことと言えるだろう。