巨大ウイング・ハの字タイヤ・爆音マフラー!  普通の人には理解できないド派手な「改造車」は違反じゃない? (1/2ページ)

見た目の派手さじゃなく保安基準をクリアしていれば合法

 街で見かけるけっこう派手なカスタムカー。タイヤはツライチ+ネガキャン。レーシングカーのようなウイングもついているし、排気音もかなり大きい気がするが、あれで本当に車検に通るのだろうか?

 車検に通るか通らないかというのは、保安基準に適合しているかどうかで決まり、保安基準をクリアしていないクルマは車検に通らないだけでなく、そもそも公道を走ることが許されない。

 そういう意味で、どんな派手なカスタムカーでも公道を走る以上、保安基準に適合していなければ違法になる。

 それを踏まえて、ウイングやタイヤ、マフラーなどの保安基準を確認してみよう。

GTウイング

 レーシングカーのような大きなウイングを、一般的に「GTウイング」という。これらウイングに関する保安基準は以下のとおり。

・車枠(ボディ)の最後端・最外端にはみ出さず、クルマの元々の標準サイズにとどめること

・ウイングの最側端が、車枠のもっとも外側からから165mm以上内側に収まること

・車体と翼端の間の隙間が20mm以下であること

・溶接やボルト、ナットで確実に固定されていること

・エッジは鋭角ではなく、半径5mm以上のRで構成された形状であること

・エッジが鋭角、もしくは半径5mm以上のRで構成されない場合は硬度が60ショア以下(消しゴム程度の硬度)であること

 この条件をベースに、最後は現場の検査官次第というのが大きなミソ。

  

 一応、大手エアロメーカーの保安基準適合品であれば、取り付けを確実に行えば問題ないはず。警察もGTウイングにはかなり目を光らせていて、グレーゾーンのクルマはけっこうな頻度で呼び止められるので、あまりギリギリまで攻めない方がいいだろう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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