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【試乗】RAV4 PHVはハッキリいって買い! 高い「静粛性」と圧倒的な「動力性能」で災害にも強く死角なし (2/2ページ)

【試乗】RAV4 PHVはハッキリいって買い! 高い「静粛性」と圧倒的な「動力性能」で災害にも強く死角なし

高級セダンなみの静粛性の高さが素晴らしい

 2019年5月に国内市場に再登場し、瞬く間に圧倒的な人気を取り戻し2019〜2020日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたトヨタRAV4。今回、待望のPHV(プラグインハイブリットヴィークル)が追加投入された。国産モデルのPHVは三菱自動車のアウトランダーPHEVが独占的な存在となっていたが、RAV4PHVの投入が新潮流を築くことになりそうだ。

 RAV4にはご存じのとおり2リッターのガソリンエンジンモデル、THSIIを搭載する2.5リッターHVモデル、同HV+後輪モーターの4輪駆動モデルであるe-fourという3つのパワートレインが存在している。PHVはHVのE-Fourをベースに構成されているのだが、単純にバッテリー容量を増やしただけではない。E-Fourでは前輪をTHSIIのHVシステムで駆動するのだが、PHVでは2.5リッターのダイナミックフォースガソリンエンジンに組み合わせる電動モーターを強化。大幅な出力アップを果たしているのだ。

 では早速試乗してみることにしよう。運転席につくと、メーター内の表示以外、とくにPHVを特別に意識させるようなものはない。しかし、スタートスイッチを押してシステムを起動し走り出すと、PHVにはさまざまな改良が施されていることがわかる。まずシステム起動をしてもエンジンがすぐには始動しない。たとえば冬季の早朝に出かける際などEVモードで静かに発進したいと思っても、従来のHVシステムではエンジンを暖気するためにエンジンが始動してしまっていた。それがPHVではとにかくEV走行にこだわり、とことんエンジンが始動しにくいようにシステム構成しているのだ。

 そのひとつがヒートポンプ式電動エアコンの採用だ。エアコンを電動化したことでエンジンが暖気していなくても室温を上げることができ、またヒートポンプシステムを利用してバッテリーの温度管理も行えるようにしている。

 EVモードで静かに走りだせるが、その静かさの度合いも大幅に改善されていた。従来のHVモデル同等の遮音性に加え、ロードノイズや外界からの遮音を徹底。遮音材の最適配置や追加装備、また遮音ガラスの採用、車体の隙間埋め処理の徹底などでロードノイズも押さえ込み、風切り音や車外騒音の進入を見事の抑制している。まるで高級車に乗っているような上質な静粛性静を実現しているのだ。

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