乗車人数などによっては燃費効率が高いものもある
3位 トヨタ・スープラSZ 13.1km/L
ロードスターに続くのはミドルクラスの86と思いきや、3位は意外にもベーシックな2リッターターボを搭載するスープラSZだった。スープラSZが3位となった理由は1410kgという、車格を考えれば軽い車重、巡航燃費を稼げる8速という多段AT、カタログ燃費という観点ではアイドリングストップが着くといったあたりだろう。またスープラのカタログ燃費はハイチューンの2リッターターボのSZ-Rが12.7km/L、3リッターターボのRZも12.0km/Lと、どれもイメージより良好だ。
4位 トヨタ86(MT) 12.8km/L
86のカタログ燃費はスープラSZに劣るものの、アイドリングストップが着けば上まわるだろう。86はカタログ燃費と実用燃費の乖離の少なさも魅力で、筆者は前期モデルのMTの86に乗っているが、実用燃費は市街地でリッター9から10km、郊外路でリッター12から13km、高速道路はリッター16から17km、総合するとリッター12から13kmとおおよそカタログどおりの燃費が期待できる。そう遠くないうちの登場が噂される次期モデルは2.4リッターに排気量アップされるのが有力視されており、パワーアップしても燃費が低下しないことを期待したい。
5位 BMW Z4 2.0i 12.6km/L
Z4はスープラの兄弟車で、同じエンジンと8速ATでスープラよりカタログ燃費が悪いのはクーペのスープラに対しZ4はオープンとなることによる重量増や空気抵抗の増加のためだろう。いずれにしてのZ4もイメージより燃費は良好だ。
※写真はZ4 M40i
■番外編 JC08モード燃費だけど低燃費なスポーツカー
輸入車のスポーツカーには販売台数の関係もあり日本式の燃費が発表されていないものや、カタログ燃費が1つ前のJC08モード燃費のままというモデルもある。
後者の中にはプラグインハイブリッドのBMW i8クーペ(15.9km/L)、アルピーヌA110(14.1km/L)、アバルト124スパイダー(13.8km/L)と低燃費なスポーツカーもある。
やはり冒頭に書いた多田さんの言葉を守れば、乗車人数などによっては「スポーツカーは効率のいい乗り物」という見方が成り立つのもわかる。