燃費以上に価格やキャラクターなどの違いが大きいモデルも!
スポーツカーに「燃費が悪い」というイメージを持つ人は多いかもしれない。確かに燃費のよくないスポーツカーもあるし、スポーツカーに燃費のよさを要求する人もそれほどいないのかもしれない。
しかし、トヨタ86とスープラの開発責任者を務めた多田哲哉さんは86登場直前のイベントでのトークショーにて「86は燃費いいですよ。そもそもスポーツカーって空気抵抗少ないし、車重も軽いですから、必要以上に太いタイヤを着けて走行抵抗を増やしたりしない限り、燃費の悪い要素もないですし」と語ったことがある。多田さんの言葉どおり「実用燃費を含め思ったより燃費がいいスポーツカー」というのも少なくなく、ここではカタログに新しいWLTCモード燃費を載せる登録車のスポーツカーから低燃費ベスト5を挙げていく(スポーツカーという定義が非常に難しいのも事実だが)。
1位 マツダ・ロードスター(ソフトトップのMT、アイドリングストップ付) 17.4km/L
ソフトトップのロードスターのMTは車重約1トンと軽く、1.5リッターガソリン直噴NAという高効率なエンジンを積んでいるだけに燃費もよくて当然だ。現行モデルは普段乗りの燃費のよさはもちろん、サーキット走行のようなスポーツ走行でも意外に燃費が悪くない。それだけに昔のロードスターに比べれば車両価格やタイヤ代は高くなったが、それでも「ガンガン走っても安上がり」というロードスターのよきDNAは現行モデルにも引き継がれている。
2位 マツダ・ロードスターRF(MT) 15.8km/L
ロードスターRFは電動ハードトップや2リッターエンジンによる重量増はあるにせよ、それでも車重は約1100kgと軽く、直噴NAエンジンといった現行ロードスターのよさが引き継がれているだけに、スポーツカー燃費ランキングではロードスターが1位、2位を独占した。
ロードスターはソフトトップとRFで燃費以上に価格やキャラクターなどの違いも大きいので、選ぶ際に迷うのも楽しい悩みでもある。