いま大人4人では使わないユーザーもSUVを選んでいる!
2)デザイナーのこだわり
後席が狭いと、リヤのラインを流麗にしやすくなるなど、デザイン幅が広くなる。昨今はメカ面の進化は小幅になっているということもあって、どのメーカーもデザイン性向上に力を入れていて、デザインを中心に開発されていくことも増えてきた。そうなると、少々実用性を犠牲にしてもいいから、かっこいいスタイルにしようということになる。これは日本に限らず、海外でも同様で、SUVとクーペの融合と言い出したのは輸入車のほうが先。クーペを混ぜるとデザイン的にはかっこ良くなるが、パッケージングと両立しにくいのは当然だろう。
3)そもそも後席はあまり使わない
大人4人で移動しなければ、後席が狭くても別に問題ない。乗れないわけではないので、必要に迫られれば、少々我慢すればいいだけ。カップルや新婚なら、ふたりで乗ることが多いだろうし、家族でも子供が小さければすんなりと乗れる。2ドアクーペと同じような使われ方であれば成立する。
さらに最近では奥さんのセカンドカーや子離れ世代もターゲットとされるので、なおさら4人での移動はまれになる。それを前提とすれば、後席は狭いけどかっこいいSUVというのが成り立つわけだ。
SUVが出過ぎて、ネタがなくなったという人もいるが、デザインコンシャスなSUVというのも、心惹かれるものがある。狭いSUVしかないのはどうかと思うが、広いSUVがあった上で、いろいろなスタイルのSUVがラインアップされていれば問題はないだろう。