エンジンのみならず個性的なコンセプトのクルマが多数!
さらにマニアックな車種には、ピックアップトラックの「Bシリーズロータリー」というのもある。Bシリーズは、対米輸出専用車で、レシプロエンジンのモデルは、50万台以上の大ヒットを記録。「Bシリーズロータリー」に限っても、16,272台生産された(1973~1977年)。
その他、ルーチェやカペラ、ハコスカGT-Rのライバルと知られるサバンナなどは、いずれも20万台以上生産されているし、RX-7シリーズは、SA、FC、FDの三代累計811,634台。
1981年に登場し、当時もっとも空気抵抗が少ないクルマと言われた3代目コスモは、4灯式のリトラクタブル・ヘッドライトも特徴で、のちに最初のロータリーターボ(12Aターボ)が追加され、国産ではトップクラスの動力性能を誇った(キャッチコピーは「全域・全速ターボ」)。
1990年登場の量産車初の3ローターを積んだユーノスコスモも忘れられない一台。「V型12気筒エンジン並の滑らかさを持つ」といわれた20Bロータリーは、実質300馬力以上のパワーがあったが、燃費の悪さは国産車随一……(リッター2~3km)。世界ではじめてGPSカーナビ「CCS」を標準したクルマでもあった。
このようにマツダのロータリー車は、エンジンだけでも独特なのに、コンセプトまでアグレッシブなクルマが多く、振り返ってみると個性的で魅力的なクルマが多い。
興味がある人は、現状、最後のロータリーとなっているRX-8を今のうちに購入しておいたらどうだろうか。観音扉の4ドアという独自性以上に、ハンドリングマシンとして際立っていて、AT車のスポーツパフォーマンスを侮れない。
そのうち、価値がグンと上がってくるような予感があるのだが、どうだろう。