2020年のJ.D.パワーIQSトップ3は日本勢
2020年8月19日、CS(顧客満足度)調査・コンサルティングの専門機関として知られているJ.D. パワーが、『2020年日本自動車初期品質調査℠(Initial Quality Study、略称IQS)』の結果を発表しました。この調査は、新車購入後2~9ヵ月が経過したユーザーを対象にしたもので初期品質の良し悪しを示す指標として自動車業界では知られています。
まず結果から。上位ブランドを記すと次のとおり。なお、この調査は不具合指摘件数をポイント化したもののため、ポイント数が低いほど品質が高いことを示します。
ホンダ(51ポイント)
日産(53ポイント)
ダイハツ(56ポイント)
レクサス(60ポイント)
じつは業界平均は60ポイントで、平均以上の初期品質と認められるのは、この4ブランドだけ。ちなみにトヨタは62ポイントで、ダイハツやレクサスの後塵を拝する結果になってしまっています。
そして、ホンダはこの調査において初めてのトップとなりました。コンパクトカーセグメントでフィットが最高評価を得ているあたり、フルモデルチェンジによる成果が出ているといえそうです。
では、ワーストはどうなっているのでしょうか。下位の3ブランドは以下のようになっています。
メルセデス・ベンツ(103ポイント)
BMW(105ポイント)
フォルクスワーゲン(107ポイント)
意外にも、高品質なイメージのあるドイツ系ブランドが並びました。しかも、J.D.パワーのIQSは、100台当たりの不具合指摘件数をポイント化したものですから、100ポイントを超えているということは、新車時に複数の不具合があったクルマが存在するということを意味しているのです。