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存続に「黄色信号」点灯! 売れてなくても「消滅」させてはいけない国産車5選 (2/2ページ)

存続に「黄色信号」点灯! 売れてなくても「消滅」させてはいけない国産車5選

「なくならないで」と言いたくなるモデルの数々!

「売れているからいいクルマとは限らない」とはクルマ好きがよく言うことだが、売れていないクルマは、どうしても消えやすい運命にある。

 そこで今回、日本自動車販売協会連合会による通称名別ランキングの50位以内で名前を確認することが難しい、しかしながら消えてしまうには惜しいモデルを4台ピックアップしてみた。さらに軽自動車でもランキングトップ15では名前を見かけることのなくなった、あの一台を選んでみた。

1)日産エルグランド

 日本のミニバン・カテゴリーは大きく分けてコンパクトサイズからミドルサイズ、そしてLLサイズに分けられている。それぞれ代表格となるのが、コンパクトはホンダ・フリード、ミドル級が日産セレナ、LLサイズはトヨタ・アルファード/ヴェルファイアといったところ。それぞれ強力なライバルとして、コンパクト系ではトヨタ・シエンタ、ミドル級ならトヨタ・ノア/ヴォクシーなどが存在しているが、LLクラスについては唯一といえるライバル、日産エルグランドが低迷しており、アルファード/ヴェルファイアの圧勝となっているのはご存じのとおり。

 そんなこともあって、エルグランドについては販売台数的には存在意義を問われる状況が続いている。すでに同カテゴリーにホンダが投入したエリシオンは事実上の撤退をして久しく、エルグランドについてもそうした噂が常に聞こえてくる状況だ。その理由としてハイブリッドの設定がないことも指摘されるが、とはいえスポーティ路線のエルグランドを求める熱狂的なファンは少なくない。低迷しているからといって、すぐさま消えてしまうとはいえないが、このままでは存在感を示すのも難しいだろう。ハイパワー版のe-POWERやプロパイロット2.0といった日産のコアテクノロジーを搭載して生まれ変わることが期待されている。

2)ホンダ・レジェンド

 海外ではアキュラRLXとして販売されているホンダのフラッグシップ・サルーン。フロントにV6エンジンとモーターと7速DCTを組み合わせたパワーユニットを置き、後輪は左右独立モーターで駆動するというハイブリッド仕様は、「リヤシートのあるNSX」と称されることもある先進的なものだが、ホンダというブランドとレジェンドのプレミアム性がミスマッチしているのか、なかなか存在感を示せずにいる未完の大器的モデルだ。

 実際、ドライブしてみてもプレミアムサルーン的な落ち着き感よりもシビックの延長にあるようなキビキビ感が目立つハンドリングだ。それはSH-AWDという3モーターハイブリッドシステムによる唯一無二のメカニズムが実現している乗り味なのだが、たしかに車格にふさわしいとはいいがたい。しかし、それこそがレジェンドの個性であって、普通のサルーン的キャラクターに収まってしまってはホンダらしさをも失ってしまう。とはいえ資本主義的にいえば売れていない製品に明るい未来はない。アキュラRLXに用意されている四輪操舵のFWD仕様をバリエーションとして用意するなど、もう少し手の届きやすいラインアップの充実など存在感をアピールする商品改良を期待したい。

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