ながら運転による事故は「安全な場所」での「追突」が多い
公益財団法人交通事故総合分析センターの調査によると、スマホや携帯電話の使用による事故の場合、直線道路や直進走行時などの比較的安全と思われる場所や状況での事故が多いのが特徴で、しかもひとたび事故が起きると死亡事故となりやすいとのこと。
また事故累計で見ると、追突事故が圧倒的に多い。スマホ・携帯の利用が画像目的の場合、74.1%が追突事故。通話目的の場合でも40.5%で、非使用時だと36.0%に収まっている。
そうした事故発生時の行動類型を見てみると、画像目的では約8割が直進時(直進加速・直進等速、直進減速)、通話目的でも約6割が直進時。非使用時が約5割ということを考えると、事故を起こしたドライバーも運転中にスマホ・携帯をいじるのは危険だということを認識していて、だからこそ比較的運転に余裕のある直進時にスマホ・携帯をいじっていたということがわかるが、直進時は速度も速く、スマホ・携帯使用時の事故は40~50km/hの中速度付近に集中している……。
こうした数字からも『ながら運転』の危険性は明らかなので、今後も定期的に『ながら運転』は重大な違反であることをドライバーに周知徹底し、違反者、事故件数ともに減り続けるよう、一層努力をしていくことが肝要だ。