やっぱり復活すべき! 「EVとSUV」の選択と集中で「三菱パジェロ」の生きる道はある (2/2ページ)

人気カテゴリーとしてパジェロ復活への道が切り拓ける可能性も

 一方で、パジェロは2006年以後モデルチェンジを受けておらず、今回の生産終了も、最新の歩行者保護対応の安全対策が施しにくくなったことに起因している。そして国内では、販売台数が年間で1000台前後、月にすると2桁という少数になっていた。これでは、改良も、次期型開発もなかなか手を付けにくかっただろう。

 1883年から参戦を開始したパリ~ダカール・ラリーも2009年で止めている。トヨタは継続的にランドクルーザー・プラドでの参戦を続けているが、三菱自は軽自動車の燃費偽装も起きるなど、パジェロの名前を残すような活動はできない状況にあったに違いない。

 しかし、パジェロの名がまだ消費者の記憶に残っている間に、復活することも期待したい。三菱自が選択と集中によって絞り込んだEVとSUVは、技術的に十分パジェロで活かせるだろう。ジャガーはi-Paceを、メルセデス・ベンツはEQCというEVのSUVを市場導入している。ランドローバーのディフェンダーはディーゼルエンジンでのモデルチェンジだが、EVとPHEVを商品性によって使い分ければ、パジェロとアウトランダーの両方で共通化された部品を用いながら、パジェロ復活への道を切り拓くことはできるのではないか。

 なんといってもパジェロは三菱自の顔となるSUVであるのだから、その役目は、アウトランダーではまだ荷が重いのではないか。


御堀直嗣 MIHORI NAOTSUGU

フリーランスライター

愛車
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趣味
乗馬、読書
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池波正太郎、山本周五郎、柳家小三治

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