トップ3の年間販売台数は1000万台超え!
2016年のフォード撤退から2020年のオペル再上陸……シュリンクするかと思われた日本の輸入車市場に動きが見えている。では、海外の有力ブランドで次に日本市場に参入する可能性があるのは、どこなのだろうか。
そもそも、有力メーカー(ブランド・アライアンス)はどれほどあるのかを整理してみよう。
じつのところ、現在グローバル展開をしている自動車メーカー(アライアンス)というのはそれほど多くない。結論から言ってしまうと年間販売100万台以上の規模でビジネスしている自動車メーカー(グループ、アライアンス)は、18社程度しかない。
そのなかで、トップ3といわれているのが、フォルクスワーゲン・グループ、トヨタ・グループ、ルノー日産三菱自アライアンスで、いずれも年間の販売台数は1000万台を超えている。
そこに、700万台規模のGM(ゼネラルモーターズ)と現代(ヒュンダイ)自動車グループが続く。さらに500万台規模のフォードやホンダが追いかけているといった具合だ。またイタリア系のFCAとフランス系のPSAが合併して「ステランティス」という社名になることも発表されているが、両グループの販売台数を合計すると800万台規模であり、GMを抜いて4位のポジションにジャンプアップする。
ドイツ系ではメルセデス(ダイムラー)が300万台規模で、BMWが250万台規模。国産メーカーでは、トヨタの「仲間」となっている、スズキが300万台規模、マツダが150万台規模、SUBARUが100万台規模といった具合だ。そのほかグローバル展開しているブランドとしては、ボルボカーズを擁する吉利(ジーリー)グループが存在するくらいだろうか。
ほかの中国系としては600万台規模の上海汽車、150万台規模の長安汽車、100万台規模の長城汽車が大手として知られている。電気自動車に強いBYDも中国系だが、年間の販売規模は50万台足らずだ。ちなみに、EV専門ブランドで認知度の高いテスラは30万台規模で、グローバルなシェアでみると非常にニッチな存在でしかなかったりする。