中古価格は他世代より安いがしっかりとした実力の持ち主も!
3)ホンダ・シビックタイプR(EP3型)
手ごろな価格でレーシングエンジン並みのスペックを手にすることができたシビックタイプR。しかしそれも過去のことで、9000回転を許容するB16B型エンジンを搭載した初代モデルはすでに300万円を超える個体も珍しくなく、現行型も450万円を超える高額車となってしまった。
しかし、2001年に登場した2代目シビックタイプRはそんな高騰のなかにあっても比較的スポットライトが当たっていないように思われる。新車当時は同時期に2代目インテグラタイプRも存在し、どちらかというとインテグラタイプRの格下というような扱いだったことも影響しているのだろうか。
同じK20AのタイプRスペックエンジンを搭載してはいるが、排気系の取り回しの点でカタログ値が5馬力低く、フロントブレーキもブレンボが採用されていなかったためそのような扱いだったのかもしれないが、今考えてみればそれは小さな差異。タイプRの看板には偽りなしの実力を持ち合わせていたのは間違いないのだ。
4)マツダ・ロードスター(NC型)
ライトウェイトオープン2シーターとして知る人ぞ知る存在となったロードスター。初代モデルはレストアプロジェクトもスタートし、現行モデルも1トンを切るグレードも存在するようにそのキャラクターは一貫している。
それだけに2リッターエンジンを搭載し初めて3ナンバー化されたボディを持つ3代目のNC型ロードスターはマニアの間で微妙な扱いとなりがちだ。しかし、排気量的に余裕のある2リッターエンジンはスポーツ走行時ではもちろん、クルージングのときでも余裕があるし、大きく重くなったというイメージのボディもじつはそこまで重くはなっていないのだ。
そしてなによりレストアプロジェクトがはじまったことで高騰しつつある初代や、それにつられて値段が上がり始めている2代目モデルに比べて高年式車が安価で購入できる点も美点。幌だけでなく電動メタルトップを持ったRHTも選べるので、幅広いユーザーにオススメできる隠れた名車なのである。