ボディ補強など潜在能力を引き出すチューニングを施したモデルも
3)トヨタ・ヴィッツRS
現在ではヤリスと世界共通の名前となり、WRCに参戦するベース車としてハイスペックなGRヤリスも用意されているが、先代のヴィッツ時代のRSではエンジンはベース車と不変で専用サスペンションやリヤにもディスクブレーキをおごるなどして潜在能力を引き出すチューニングがなされていた。
その後追加されたG’sでは専用エアロパーツのほか、ボディ補強も施され、ハンドリング性能をより強化。最終的にはGR SPORT“GR”となり、86にも採用されたザックス社製ダンパーが採用されるなどしたが、最後までエンジンパワーは不変だった。
4)マツダ・ロードスター NR-A(2代目)
ライトウェイトオープン2シーターとして、どのグレードをチョイスしても軽快な走りを楽しむことができるロードスター。2代目モデルからはワンメイクレースなどに参戦するユーザー用にNR-Aというグレードが新設された。
ロードスターには1.8リッターエンジンと6速MTを搭載するグレードも存在するが、NR-Aはあえて1.6リッターエンジンを搭載するベースグレードに、ボディ補強や大径ブレーキディスク、大型ラジエータ、強化マウント、ビルシュタイン製サスペンションなどをおごったモデルとなっている。
同時期の1.8リッターモデルが160馬力だったのに対し1.6リッターモデルは125馬力であるが、FRらしい走りを満喫できる仕上がりで、パワーが全てではないことを如実に表している仕上がりとなっていた。