スポーツカーならではのデザインにはそぐわない装備も!
スポーツカーと言えば、走りの機能、楽しさを追求したクルマであり、2シーターだったり、後席があっても緊急席的で、ラゲッジスペースも最小限、というのが常識だ。同時に、一般的なファミリーカーではあたりまえの便利機能、装備は省かれていたりする。
1)ドアバイザー
走行中の換気や、雨の日にサイドウインドウを少し開けても雨水が車内に入ってこないドアバイザーはたしかにあると嬉しい場面もあるにはあるが、スポーツカーならではのデザイン、空力性能にはマッチせず。とはいえ、雨の日にサイドウインドウを開けると、雨水がドドトッーと入ってくることもありがちだ。
2)レースのシートカバー
高級セダンあたりに用意されるオシャレなシートカバーも、スポーツカーやスポーツカー乗りにとっては無用の長物。デザイン性、見た目の生活臭だけでなく、スポーツシート本来のサポート性まで犠牲になりがちだからである。そもそも、ソファにレースのカバーをかぶせるセンスは昭和そのものではないか。
3)コーナーポール
初心者が付けがちな、車体前部のコーナーの目印になるコーナーポールも、スポーツカーにはあり得ない装備。いかにも運転未熟な初心者向けの装備であり、今では初心者でさえ、クルマの美観を損ねてしまいがちなので付けないはず。付けているのは国旗などをはためかせる、政府専用車や大使館の外交官ナンバーの車ぐらいだろう。
4)ティッシュボックスが入る収納
主に軽自動車に採用されるケースがある、助手席前、あるいは運転席側のダッシュボード上にあるふた付のティッシュボックスが入る収納も、スポーツカーでは採用されない装備のひとつ。タイトなコクピットにそんなスペースを割くのはスポーツカー精神に反するし!? 生活臭も漂う。
スポーツカーのなかには、ホンダS660のように、ドアポケットさえない”走りの機能にだけ特化した”インテリアを持つクルマも少なくない。ちなみに、S660の室内の荷物置き場はほぼ助手席のみである(1人乗りを想定!?)。
5)シート下のトレー収納
軽自動車だけでなく、VWゴルフ、ボルボXC40などにも採用例のある、前席シート下の引き出し式の収納も、ボクが知る限りスポーツカーにはない装備だ。シートをなるべく低くセットしたいスポーツカーだから、そのスペースがなくて当然。
ただし、コクピットに収納の少ないスポーツカーだからこそ、隠し小物入れとしての機能するシート下のトレー収納はあれば嬉しいはず。