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取り外したら「危険」だし「違法」なのになぜ? ほとんどのクルマの「ヘッドレスト」が外せる理由 (2/2ページ)

取り外したら「危険」だし「違法」なのになぜ? ほとんどのクルマの「ヘッドレスト」が外せる理由

シートアレンジやチャイルドシート取り付けの利便性のため!

『ヘッドレストを正しい位置に調整しようと思ったら、抜けてしまった』『元に戻そうとしたけどうまく入らなくて苦労したよ』『ヘッドレストって、取り外したら違法なのに、なんで取り外せるようになっているんだ???』と、ある高齢ドライバーがぼやいていた……。

 ヘッドレストは乗員保護装置の一つで、昭和44年に運転席への装着が義務化され、昭和48年には助手席へも装着が義務化されている。

 よほど古いクルマでない限り、ヘッドレストを取り外している場合は、保安基準違反で、車検には通らなくなるので、前述の高齢者ドライバーのいうとおり、そもそも外せなくしておけばいいような気もするが、なぜ多くのクルマのヘッドレストは着脱式なのだろうか?

 自動車メーカー(マツダ)に確認してみると、ヘッドレストが取り外せるようになっているのは、一般論として主に次の二つの理由らしい。

・フラットシートなど、シートアレンジを可能にするため

・チャイルドシートを取り付けたとき、チャイルドシートとヘッドレストの干渉などを防ぐため(チャイルドシートをリクライニングさせる場合など)

 ん? これだけ? という気がしなくもないが、多くの自動車用シートは、座面と背もたれとヘッドレストの3つのピースで構成されているので、生産性の問題があるのは間違いない。モータースポーツ用のバケットシートは、背もたれとヘッドレストが一体化され、フレームも外枠だけでなく一枚板のバックパネルで支えるタイプが大半だが、大衆車のシートの背もたれは、外枠+Sバネの簡素な構造のモノも多く、高さ調整を考えるのなら、ヘッドレストは着脱式のほうが生産性がいいのは、想像に難くない……。

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