狭い道でのバックを自動で行ってくれるクルマも!
3)BMW1シリーズの「リバース・アシスト」
続いて、ちょっと変わった機能が搭載されているBMW1シリーズ。それは「リバース・アシスト」といって、35km/h以下で走行した道の直近50mを随時、自動的に記憶していて、ドライバーが必要な時に記憶したルートに沿って、自動でハンドル操作をしてバックしてくれるという機能なんです。
なのでこれは、車庫入れそのものをサポートしてくれる機能ではないのですが、ではどんな時に必要かというと、たとえばホテルやレストランの駐車場に入っていったら満車で、Uターンするスペースがない時。バックで出ていくのってけっこう気を使いますよね。そんな時に、この「リバース・アシスト」の出番なんです。ボタンをタッチするだけでハンドル操作はクルマが担当してくれるので、ドライバーはアクセルとブレーキの操作をすればOK。これならアタフタせずに済むので心強いですよね。そのほか、狭い道で前からクルマが来てしまって、どちらかがバックしなければすれ違えない時などにも、役立つと思います。
4)メルセデス・ベンツAクラスの「アクティブパーキングアシスト」
そしてもう1台、輸入車からはメルセデス・ベンツAクラスの「アクティブパーキングアシスト」。これは並列駐車でのサポートもさることながら、感心したのは縦列駐車のサポートが素早く賢いということです。
これは駅にお迎えに行って道端で待機する際などに便利で、約35km/h以下で走っていると、超音波センサーが縦列駐車に最適なスペースを見つけて教えてくれます。「ここにしよう」と思ったら、画面に表示されている「P」マークをタッチすると、自動でハンドル操作、速度コントロールとブレーキ、シフトチェンジをやってくれて、きれいにスペースに収めてくれるんです。これはクルマの左右どちら側でも検知可能。日本ではあまり、右側に縦列駐車をする機会は少ないかもしれませんが、東京なら大手町近辺の道路などに右側の縦列駐車スペースがありますので、左右が選べると助かりますよね。
5)日産リーフの「プロパイロットパーキング」
さて、最後は実用性の高さがピカイチだと思える、日産リーフの「プロパイロットパーキング」。クルマが検知した白線の駐車スペースを選択したら、あとは指1本でボタンを押し続けているだけで、ハンドル、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、最後のパーキングブレーキをかけるところまで、すべて自動でやってくれるのがリーフのすごいところです。しかも、リーフはEVで充電口がボンネットの先端にあるので、充電スポットでは前向きで駐車する場合も多くなります。なので、ちゃんと前からの駐車も自動でできるのが賢いのです。「自分で運転するより上手」と感動する人もたくさんいて、これは一度使ったらクセになりそうな便利さです。
というわけで、最新の駐車支援システムがすごいクルマたちをご紹介しました。最初から車庫入れが上手な人はあまりいないと思いますが、その先は、経験を重ねれば上手になる人と、はなっからセンスがなくて何度やっても下手なままの人と、二手に分かれる気がします。自分は後者だなと悟ったら、無理せずこうした最新機能に頼るのもひとつの手。苦手なところを助けてもらいながら、ぜひ快適なカーライフを送ってくださいね。