エンジンパワーに余裕があると街乗りも快適に
スポーツモデルに多く搭載されているパワフルなエンジン。たとえ街中をクルージングするときでも、エンジンパワーに余裕があると快適な走りを堪能することができるし、高速道路の合流時などもアクセルを大きく踏み込むことなく必要な速度まで上げることができるためストレスが少なくドライブを楽しむことができる。
とはいえ、実用性の乏しいスポーツカーを日常使いのメイン車とするのはなかなか難しいと考える人も多いことだろう。そこで今回は実用車でありながらホットな心臓部を持ち合わせているモデルをご紹介しよう。
1)日産エクストレイル GT
タフにガンガン使えるSUVをコンセプトに2000年に登場した初代エクストレイル。防水性能を持ったシートや、汚れたら外して洗うことができるラゲッジボードなど、アウトドアレジャーで使い倒せるキャラクターで一躍人気車種となったモデルである。
日本仕様は全車2リッターエンジンが搭載されていたが、2001年に追加された「GT」グレードにはSR20VET型ターボエンジンが用意され、当時の自主規制値いっぱいの280馬力を発生。SR20エンジンというとシルビア系に搭載されているイメージが強いが、NEO VVLを採用したターボエンジンはエクストレイルに搭載されたものだけなのだ。
2)マツダ MPV 23T
現在のところ、マツダ最後の大型3列シートミニバンとなっているMPV。2006年に登場した3代目モデルには、従来型に設定されていたV6 3リッターエンジンに代わる形で2.3リッター直噴ターボエンジンが設定された。
これはマツダスピードアテンザなどにも搭載されたターボエンジンと同型式のもので、ミニバン用にチューニングがなされていたもののNA3.5リッタークラスと同等という245馬力/35.7kgf・mという出力を誇っていた。また、FFのほかフルタイム4WDの設定もあったため安定感のある走りが楽しめたが、カタログ燃費9.4km/L(2WDは10.2km/L)というのはなかなかしびれるものだった。