一時のブームかと思いきやコレクターズアイテムに昇格も!
3)ホンダ・シビックタイプR(EK9)
当時はもっとも手ごろな価格で手に入れることができるタイプRだった初代シビックタイプR。当時は200万円を切る新車価格でレーシングカー並みのレスポンスを持った高回転型のB16B型エンジンと、即サーキット走行OKのサスペンションや補強がなされたボディを持つ車種として多くのファンを魅了してきた。
シビックタイプR自体は現在も新車にラインアップされているモデルであるが、シビック自体の大型化や安全装備の義務化などもあって重量も嵩み、環境対策の面で高回転NAエンジンではなくターボエンジンとなったことで、NA高回転型のイメージとは異なる車種となってしまった。
そのためか、NAエンジンを搭載していたFD2型までのシビックタイプRは高値となっており、とくに初代モデルはその傾向が顕著だ。クルマのキャラクター的にも走り込まれた個体が多いということもあって、状態がよく走行距離の少ないものは300万円台中盤のプライスタグとなっているものも珍しくない。
4)トヨタ・カローラレビン/スプリンタートレノ(AE86)
大ヒット漫画となった頭文字Dの影響で一躍人気車種となったAE86型カローラレビンとスプリンタートレノ。漫画ヒット以前は手ごろな価格で購入できる後輪駆動の練習用モデルとしてヒトケタ~数十万円程度で取引されていたが、頭文字Dの影響で一気に100万円オーバーの人気車種となったのだ。
そんな頭文字Dも2013年に連載が終了し、AE86ブームも落ち着いた……と思いきや、立派なクラシックカーとして再び価格を上げていたのである。
現在、ピカピカに仕上げられたAE86はついに400万円台のプライスタグを掲げるものもあり、フルノーマルに近いものもかなり手が加えられたものも状態さえよければ高値安定といったところ。とてもじゃないが、FRの練習用に使えるクルマではなく、すでにコレクターズアイテムとなってしまっているのだ。