これってコンセプトカー? まもなく発売のHonda eがあまりに未来的すぎた! 【詳細紹介】 (4/4ページ)

数々の先進装備のなかでも駐車支援は秀逸!

 さて、Honda eには安全面、快適面でのさまざまな最新装備が備わっている。

 安全装備に関しては、渋滞時に完全停止まで行うアダプティブ・クルーズ・コントロール、レーンキープアシスト、オートハイビーム、車両・歩行者・自転車との衝突回避を支援する衝突軽減ブレーキなど、いまどきのクルマがもつトップレベルの内容はすべて備わっている。加えて歩行者との衝突回避をステアリング操作のアシストで行う、歩行者事故低減ステアリングなど、一歩先行くデバイスも装備されている。

 注目は駐車支援を行う「Hondaパーキングパイロット」で、枠のある並列駐車、縦列駐車、最近のSA・PAなどで多い斜め駐車、さらに枠のない並列駐車、縦列駐車にも対応している。何より素晴らしいのは操作が簡単なこと。駐車したい場所を画面で選んだらボタンを押すだけ、あとはハンドルもアクセルもブレーキもシフトも操作することなく、駐車してくれるのだ。

 クルマで出かけるのが億劫という人には、たとえばスーパーなどでの駐車が苦手というケースも多い。まだ実際の環境下では試していないものの、Honda eの駐車アシストは、こうした人がリアルワールドで日常的に使えるようなシステムであると期待がもてる。

 もうひとつ、このシステムには縦列駐車からの出庫アシストも付いている。駐車して用事を済ましてからクルマに戻ったら、前後に狭い間隔で駐車されていたという場合に、自動で切り替えしながら頭を振り、ぶつからずに本線に出られる角度を付けてくれるというものだ。コチラも日本のパーキングメーターなどでは重宝するだろう。

 先進装備として、もうひとつ注目したいのがスマートフォンとの連携だ。うっかり窓を閉め忘れた、ドアロックを閉め忘れた、というケースでも遠隔からスマホで操作ができる。また、乗車前にエアコンを起動しておき、快適な状態で走り出すことも可能だ。もちろん電気自動車ゆえに事前にエアコンを起動しても、エンジン車のアイドリングのように排ガスや音で周囲の迷惑になることもない。

 さらにHonda eではスマートフォンをキーとして使うことができ、タッチすることでのドアの解錠、システムの起動ができる。もちろん電池切れの場合は使えないのだが、通常のキーもあるのでうまく使い分ければ問題ないだろう。

 最後になるが、コロナ禍で生活様式が変わるなか、クルマ移動が増えたり、たとえば仕事や昼食を車内で、ということも多いだろう。そんなとき電気自動車であるHonda eならば前述したとおり、エアコンを使用し続けても問題がない。さらに通信の契約は必要だが、車内Wifiも備わっているのでPC作業などもしやすいハズだ。また、USB端子にHDMI端子も備わり、たとえば昼食がてらの休憩時にはワイドモニターに映像を映し出すこともできるので、ネット動画はもちろん、本格的な映画などを快適な空間で楽しむこともできる。

 Honda e、都市部の乗りものとして、まさに新しい時代の「スタンダード」となる可能性を秘めたクルマではないだろうか。


石田貴臣 ISHIDA TAKAOMI

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読書(ミステリーが主)、TVでのサッカー観戦(バルサ/PSG/アルゼンチン代表/UCL全般)、映画鑑賞
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