じつは地味色好きのアメリカで黄色いクルマは「スクールバス扱い」! それでもスバルが「イエロー」で勝負するワケ (2/2ページ)

アメリカでイエロー系外装色は高級スポーティの代名詞

 一方で、車両価格があまり高くないモデルでイエロー系外装色を使うと、端的にチープなイメージとなってしまい、結局は「スクールバスみたいだ」と揶揄されてしまうことになってしまう。見方を変えると、アメリカでイエロー系外装色は高級スポーティの代名詞なのだ。

 こうした市場環境を理解した上で、スバルは2010年代半ば「いまはアメリカでの攻め時。ならばイエロー系でいく」という判断を下した。2000年後半から本格化していた、スバルのアメリカシフトが波に乗り、より積極的な商品イメージの訴求が必要だったのだ。

 モーターショー出展のコンセプトモデルでは、XV ファンアドベンチャーコンセプトや、インプレッサ・フューチャースポーツコンセプトとしてイエロー系が登場した。

 それとほぼ同時に、BRZについても最上級バージョンとして登場したのが、yellow editionだ。ブレーキにイタリアのブレンボ製、ショックアブソーバーを独ZF/SACHS製を採用して走り味を充実させたうえで、外装色をチャールサイトイエローと名付けた。上質なイエローとするため、イメージコンセプトとしている。日本でBRZ yellow editionは限定100台で発売された。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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