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どう考えても安すぎ! 「ひと桁万円」もある激安中古車のカラクリと品質の謎 (1/2ページ)

どう考えても安すぎ! 「ひと桁万円」もある激安中古車のカラクリと品質の謎

続々登場する新型車のおかげで市場は飽和気味に

 高級車ではさすがに無理なものの、軽自動車やコンパクトカーだとヒトケタ万円の中古車も稀にある。郊外の中古車店ではずらりと並んでいて、専門店のようになっているところを見かけたりして気になったりもするだろう。

 何百万円もする新車がある一方、数万円で買える中古車があるという事実。装備や機能に差はあるけれど、高速で移動可能という点では同じではある。完全な足グルマとして割り切れるのなら、激安中古車というのもアリなのではと思えてくる。しかし、そもそも大丈夫なのだろうか? 一瞬で壊れたり、車検や点検の費用が激高になったりというリスクもありそうだ。

 まずは知り合いの中古車屋に電話して聞いてみた。開口一番返ってきたのは「ああ、もちろん大丈夫」という、なんとも気の抜けた言葉。そんなことをわざわざ聞くのかという感じで、理由としては「今どきのクルマは丈夫だし、これだけドンドンと新車を売るんだから、中古車もドンドンと増えるわけ。もちろんすべてがそうとは限らないが、安全装備の進化も早いから、装着されていなかったり、年式がちょっと古いだけでも高評価なんてないからね。とにかく安いを超越した、価値なしのクルマはいっぱいあるよ」とのこと。

 結局、昔なら「手放す=廃車」というパターンも多かったのが、手放したところで、まだ使えるレベルが多い一方、商品価値は10年落ちぐらいの実用車はほぼ無くなってしまうので、安く売ることができるという図式だ。

 ちなみに仕入れは2パターンあって、ひとつはユーザーからの下取り。もうひとつはオークションの激安出品で、数万円のクルマはゴロゴロしており、落札手数料など入れてもヒトケタ万円に収まる。結局、そんな状況なので、ユーザーから下取りしたクルマをオークションに流すのは意味がなく、まだ乗れる状態ならそのまま安く販売してしまったほうがいいので、激安中古車は珍しくない状態になる。

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