デザイン優先の弊害! 機能部品のウインカーやブレーキランプが見えづらいクルマ3選 (2/2ページ)

マイナーチェンジで見直されたモデルも存在!

2)ダイハツ・キャスト

 もうひとつ、現行モデルでブレーキランプとウインカーが離れていることで有名(?)な軽自動車、ダイハツ・キャストのリヤウインカーは発光部分も小さめで、さらにブレーキランプが目立つ丸形で、そこに視線がいきやすいこともあって、たしかに見落としそうな印象を受けるのは事実。このあたり世界各国の基準をクリアしないといけないグローバルモデルと、日本の保安基準を満たしていればいい軽自動車という違いがあるのかもしれません。キャストのウインカー位置が保安基準を満たしているのは当然ですが、もっと鮮やかな発光であれば目立つし、離れていても気にならないと思うと改善の余地ありと感じます。

  

3)MINIミニクラブマン

 と、ここまでトヨタ・グループのモデルばかりをピックアップしてきましたが、真打ちといえるのはBMW MINIのステーションワゴンタイプといえるミニクラブマンでしょう。クラブマンの特徴である観音開きのリヤゲートに大きな赤いシグネチャーがあるのですが、じつはこれはポジションランプであってブレーキランプはバンパー側にあるという、まさにトラップといえる仕様なのでした。

 もっとも、2019年10月のマイナーチェンジによりユニオンジャックをモチーフとしたテールレンズとなり、ブレーキランプもそこに移っています。つまりBMW MINIはしっかりカイゼンしたというわけです。

 ハリアーのウインカー位置について賛否両論といった状況ですが、はたしてトヨタの企業アイデンティティといえるカイゼンは実施されるのかどうか、気になるといえそうです。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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