話題のキックスは次期型からさらに重要な戦略車になる
また、「キックス」については、これまで南米、中国、中近東、北米で採用した商品性とは異なり、日本仕様(タイ仕様含む)にe-POWER搭載と新色外装色、上質な内装で加飾した。
2025年以降については、「コンパクトSUVの刷新は日産がリードする」としており、これは次期キックスを意味するのだろう。またBセグメントSUVはルノーがリード。それまでは、日産の「マグナイト」が中継ぎ登板となる可能性がある。
また、気になるのは「東南アジアと日本において、アライアンスのメンバー各社は、日産と三菱で協業した軽自動車のような本枠組みをさらに活用する機会を検討」という表現を使っているところだ。商品企画の統合や生産工場を再編し、本格的な兄弟車が軽以外でも登場することを視野に入れているのだろう。
このほか、スポーツカー分野は、「Z」、「スカイライン」、「GT-R」はブランディングの観点から継続の方向だが、「スカイライン」についてはインフィニティブランドとのすみ分けが進むだろう。
EVについては、中型以上では「アリア」がリーダーとなるが、重要なことは新車を売るだけではなく、仕向け地それぞれの社会事情にあったコネクティビティ技術を活用したサービス事業の構築となると見るのが妥当だ。