スカイラインに久々復活となった俊足グレード!
国産メーカーのなかでも、意外にもセダンのラインアップが豊富な日産。執筆時点での国内販売車種を見ても、シルフィ、スカイライン、フーガ、シーマと4車種が存在し、つい先日まではティアナもラインアップしていたほど。
しかし、セダン受難の現代の日本では決して販売好調とはいえず、シルフィなどは海外仕様はフェイスリフトをしたにも関わらず、日本仕様はマイナーチェンジさえ行われない放置っぷりとなっている。
そんななか、ひとり気を吐くのが日産の伝統的な車種のひとつであるスカイラインだ。通算13代目となる現行モデルは2014年に登場しており、決して新しいモデルではないのだが、2019年7月にビッグマイナーチェンジを果たし、販売好調なのである。
マイナーチェンジ時の目玉としてはハイブリッドモデルに新設定されたプロパイロット2.0が挙げられる。これはステアリングアシストもプラスした運転支援システムであるプロパイロットの進化版で、条件さえ整えばハンズオフ(手放し)運転も可能となるものだ。
しかし、販売面で好調なのはこのプロパイロット2.0搭載グレードだけではなく、久しぶりの日産製ターボエンジンVR30DDTT型を搭載したモデル。なかでもスカイライン史上最強のスペックを誇る405馬力を発生する400Rの販売が好調となっている。
残念ながらターボモデルにはプロパイロット2.0は備わらないが、ハイブリッドのもっとも安価なGTグレードとほぼ変わらない価格で400Rに手が届くというのも人気の要因のひとつだろう。