年齢を重ねたことで保険料が上がってしまうケースも
さらに、ずっと無事故で長年20等級をキープしてきたような優良ドライバーの保険料が上がってしまうケースには、自分自身が原因なこともある。
冒頭で記名被保険者の年齢が若いほど保険料が割高になると書いたが、事故リスクが高いのは若いビギナードライバーだけではない。高齢ドライバーによる痛ましい事故も増加している。昨今の自動車保険では会社によって異なるが、記名被保険者が60~70歳以上になると保険料が上がってしまうことが多い。そのため、気が付いたら保険料が上がっていたということもあるようだ。
18歳で運転を始め、そのときから自動車保険に加入していたとすると、最短で32歳のときに20等級まで上げることができる。年齢条件は、「全年齢(18歳以上)、21歳以上、26歳以上、30歳以上、35歳以上」と5段階になっているため、20等級のまま35歳以上が適応される年齢になると、その年からさらに保険料が下がることもある。
いずれにしても、自動車保険の保険料というのは主たる運転者の保険加入年数や利用歴、年齢といった条件から算出されるリスクと、加入するクルマごとの統計的なリスクをかけ合わせて算出される。しかも、後者の元となる型式別料率クラスは毎年見直されているので、同じ条件のはずなのに前年より保険料が安くなったり、高くなったりといったことが起きてしまうのだ。