ミニバンの元祖もバカっ速エンジンを積んでいた!
2)シャリオ/RVR
初代日産プレーリーとともに、国産ミニバンの元祖とも称されるシャリオ。91年には2代目へとフルモデルチェンジを果たすが、モデル途中の95年に突如、リゾートランナーGTという4G63ターボ&4WDを搭載したモデルを追加。
最高出力こそ230馬力(5速MT車/AT車は220馬力)とランエボよりも落とされていたが、3列7人乗りの車両としては異例のパフォーマンスを誇るモデルとして、コアなファンを喜ばせた。
そして、このシャリオをベースにショートホイールベース化をしていわゆるクロスオーバーSUV風に仕上げたのがRVRで、こちらもモデル途中で4G63ターボエンジン搭載グレードが追加されている。
なお、シャリオはフルモデルチェンジで4G63ターボは廃止されたが、RVRは2代目にも継続搭載され、パワーも250馬力(MT車)に向上していた。
3)ディオン
トールタイプの5ナンバーミニバンを持たなかった三菱が、2000年に送り出したディオン。ライバルと同じく2リッターエンジンを搭載する3列7人乗り仕様でありながら、150万円台からという低価格が最大のウリとなっていた。
このディオンに搭載された2リッターこそが4G63型だった。とはいえ、ターボではなくNAということでスペックも135馬力と大人しめ。後にターボモデルも追加されるが、そちらは1.8リッターの4G93型だった。
なお、ディオン自体は手ごろな価格ではあったものの、スライドドアを持たなかったことが響いてライバル車の牙城を崩すことはできず、1代限りで姿を消している。
これ以外にも4G63型エンジンは多くの車種に搭載されており、三菱製時代のデリカバンや、トラックのキャンターにも搭載されたほか、アメ車のダッジ ラムにも採用されていた。ただし、本格的なアメ車のダッジ ラムではなく、三菱ストラーダのOEMモデルである。