滑りやすい路面に不慣れな人にはワンペダルが有効!
雪道など滑りやすい路面では、アクセルだけでなく、ブレーキの踏み方に注意しなければならず、ラフに踏むとスリップの原因になる、ということから、たとえば、e-POWERのような高度な制御システムを備え、また、アクセルペダルを緩めただけでち密な制動制御で行われる(慣れは必要だが、アクセルペダルの操作のみで停止まで持っていける)ワンペダルと言われる機能を持つため、アクセルワークにだけ気を使えば、安定した制動力が得られるとともに、滑りやすい路面のカーブも安定して曲がりやすくなるという理屈だ。
ズバリ言えば、滑りやすい路面に不慣れな人がブレーキを踏むより、e-POWERのワンペダルでの減速は圧倒的に安心・安全だろう。
また、悪路上等!! のクロスカントリー方向にシフトしたSUVのトヨタRAV4を例に挙げると、たしかにダイナミック性能&悪路走破性だけを取れば、唯一、ダイナミックトルクベクタリングコントロールを持つガソリン車のアドベンチャーグレードが優位に立つものの、トヨタ自慢のハイブリッド専用4WDシステム=E-FOUR搭載車も、前後にモーターを配した電気式4WDならではのち密な駆動力制御によって、滑りやすい路面の走行に不慣れな人でも、安心して走れるようにしつけられている。
SUV=アウトドア向きのクルマ、と考えれば、RAV4 HVを始めとする2モーターハイブリッドやPHV(PHEV)に用意されるAC100V/1500Wコンセントも(キックスにはなし)、アウトドアシーン、車中泊、災害時に便利このうえない装備であることは明白。
そうしたことも含め、滑りやい路面、悪路を積極的にコントロールできる、それなりのスキルのあるドライバーはともかく、一般的なドライバーにとっては、SUVとハイブリッドを含む電動車の相性は、なかなかいいと言えそうなのである。