偉大なる「Z」がアメリカ市場を開拓! 日本のスポーツカーが北米で熱視線を送られるワケ (2/2ページ)

オープンモデルは女性人気が高い!

 34Zが出た2000年代前半、北米日産関係者は「アメリカはもとより、欧州でも、日本よりユーザーの年齢層は高めだ」といった。

 同じ話は、ロードスターのNC(3代目)でもND(4代目)も、マツダ関係者が漏らしたことだった。日本でも見られるスポーツカーのユーザー層は高齢化は、海外でも進んでいる。2020年時点では、主流は50代から60代ではないだろうか。

 こうしたユーザーが日系スポーツカーの話をする時、話題の中心はモデルとしてのヘリテージ(歴史)、それに併せてメーカーとしてのヘリテージになることが多い。「昔は良かった」とか「あの時の流れが、いまも脈々と引き継がれている」といった感じの話である。つまり、海外で日系スポーツカーに興味がある、または所有している人は、日系スポーツカーを介して、日本のモノづくりに対する関心が高いといえる。

 見方を変えると、そうしたユーザーの数は限定的であり、かつ若い世代がなかなか入ってこない。結局、日本と状況は同じなのかもしれない。ひとつ違うとすると、女性ユーザーが多いことではないだろうか。

 とくに、オープンカーやコンバーチブルの人気が高い。購入する理由は端的に、カッコいいから。さらに「日本車は故障が少なくて安心だから」というのが常套句である。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
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