北米やドイツではトラックと乗用車がお互いに苛立つことは少ない
編集部から、日本と海外でのトラックドライバーと乗用車ドライバーとの関係の違いについて聞かれた。
「日本ではトラックが追い越し車線を無理に走って、その後ろについた乗用車のドライバーがいらいらして、ときには険悪なムードになることも……。一方で、海外ではネットの動画を観たりしていると、そうした状況があまりないように思うのだが、そのあたりどうなんですか?」
そんな質問だ。そう聞かれて、これまでの約40年近い世界各国での経験を振り返ってみて、確かに独アウトバーンでも、アメリカのフリーウエイでも、乗用車で走っていて大型トラックとの「相性」は悪かったという経験はあまりない。いわゆる、あおり運転をされた経験もほとんどない。
一方で日本の場合、確かに急いだ走りをする長距離トラックに遭遇することもたまにある。
たとえば北陸自動車道。この数年、筆者は福井県での行政機関での業務があり、北陸地方で運転する機会が多いが、関東周辺の東名高速と比べると、北陸自動車道の実勢速度が明らかに高く、長距離トラックに追い越されるようなシーンがしばしばある。こうした日本と海外との差は、どこから生まれるのだろうか?