スマホの普及で人々の生活が大きく変った
走行中、車内での「ながらスマホ」は厳禁。法改正によって、違反に対する罰則も強化された。一方で、例えば最新のBMWは、スマホをデジタルキーとして使い、乗降車時のロック・アンロックが可能だ。
こうなってくると、クルマとスマホはこれからどんな関係になっていくのか? なんだかちょっと、分かりにくい印象がある。
そもそも、スマホとクルマの関係が深まったのは、いつからだろうか? アップルのiPhoneや、グーグルのアンドロイドフォンなど、通称スマートフォンが登場したのが2000年代の半ばだ。日本で、いわゆるガラケーからスマホへの買い替える人が増えたのは2000年代後半から2010年代初頭である。
2010年代半ばになると、日本や欧米だけではなく、中国、南米、東南アジアなどの経済新興国、さらにはアフリカの経済途上国でも、家庭の固定電話ではなくスマホを持つ人が一気に増加していった。そうしたなかで、世の中ではスマホとクルマを結びつけようという考えが生まれた。きっかけを作ったのは、アップルだった。